DJI ZENMUSE-XT(赤外線サーモセンサー)の検証 その2 夜間飛行ほか

ZENMUSE-XT(赤外線サーモセンサー)の夜間飛行の検証を行ってきました。暗闇において人または動物等を発見することが可能なのでしょうか?!

 

検証場所は周囲に家屋や電線等もなく、害獣が発見されることもあり夜間の飛行にはうってつけの場所でした。もちろん飛行申請(夜間飛行の包括申請)は行っております。

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午後10時に飛行開始しましたが街灯も何もなく真っ暗。車のライトが頼りです。

 

バッテリー3本分色々と近辺を捜索しましたが大型の動物は見つける事が出来ませんでしたが、周りの景色や飛行の状況を確認する事は全く問題ありませんでした。

小型の動物(何か解りませんが)を捉える事は出来ましたがこれでは面白くありません。

 

 

19mmの焦点距離でどの距離高さを変更しどの程度の範囲が写るのか試してみました。(別の日の昼間に撮影)

高度30m 距離50m

高度50m 距離80m

高度100m 距離150m

昼間に撮影したものなので周りの温度が高く鮮明には見えませんが、150m離れても確認は可能でした。やはり夜間で周囲の温度が低い場合の方が視認性は良いようです。

 

次にセンサーと被写体の間に障害物がある場合、どのように見えるのか検証しました。

この程度の木が生い茂った林道の中を人が歩いた場合

木が無い場所

 

木のある場所

 

という訳で障害物が無ければ良いのですが、障害物が有る場合は色々な角度で撮影することが必要となります。また被写体が動いていれば分かり易いですが動いていない場合は、周囲の温度が高い場所との区別がつきにくいです。おそらく間隙率が低い本当に木が生い茂った状態の山の中では上空から探索は難しいでしょう。

この検証の後、実際に行方不明者の捜索協力をさせて頂きましたが、夜間は周囲の温度の関係でサーモセンサー、昼間は他の人や動物との区別がつかないのと、衣服が分かり易い色だったため可視光カメラを使用して捜索を行いました。